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93、照度基準


着信:
はじめまして
現在、私は電気管理の仕事をしていますが、ある職場長から照度測定を頼まれました。しかし実際照度を測定してみても作業環境によって照度基準が異なると思います。
是非、作業場所によっての照度基準を教えてください。


返信:
xxx 様

 メールありがとうございました。
 お尋ねの件は法律で次のように定められています。

(1)労働安全衛生法23条
 事業者は、労働者を就業させる建設物その他の作業場について、通路、床面、階段等の保全並びに換気、採光、照明、保温、防湿、休養、非難及び清潔に必要な措置その他労働者の健康、風紀及び生命の保持のため必要な措置を講じなければならない。

(2)労働安全衛生規則604条(照度)
 事業者は、労働者を常時就業させる場所の作業面の照度を、次の表の上覧に掲げる作業の区分に応じて、同表の下欄に掲げる基準に適合させなければならない。ただし、感光材料を取り扱う事業場、構内の作業場その他特殊な作業を行う作業場については、この限りでない。

  作業の区分   基準
-----------------------------
  精密な作業  300ルックス以上
  普通の作業  150ルックス以上
  粗な作業     70ルックス以上
-----------------------------

(3)労働安全衛生規則605条(採光及び照明)
 事業者は、採光及び照明については、明暗の対照が著しくなく、かつ、まぶしさを生じさせない方法によらなければならない。
 2 事業者は、労働者を常時就業させる場所の照明設備について、六月以内ごとに一回、定期に、点検しなければなrない。

(4)VDT作業のための労働衛生上の指針
 これは法律ではなく労働省通達による指導ですが、これによると、陰画表示のディスプレイでは、ディスプレイ画面における照度は500ルックス以下、書類およびキーボード面における照度は300ルックスからおおむね1000ルックスまでとすること、となっています。

 他に「事務所衛生基準規則」という法律がありますが、そこで定められている照度基準は労働安全衛生規則604条の基準と同じです。これらの法律による基準値は最低限の基準ですから、この数値ちょうどの値を実際の現場にこれを当てはめると暗すぎて仕事ができないと思います。

 何か特殊な事情がない限り、現場の労働者の意見を聞き、最も作業しやすい照度が得られるよう工夫していただきたいと思います。これが労働者にとっても会社にとっても最良の道だと思います。

何か不明な点がありましたら再度メール下さい。もしよければ、労働の内容や現在の照度等もう少し具体的に教えていただければ私の勉強にもなります。

2000年7月9日
天野松男